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特別イベント「生理とゴミ」

今回、初めてメンバー以外も参加OKの大人向けイベントを開催しました!

そのイベント報告と、実際にお話しした内容を深堀しながらお伝えしたいと思います。


団体で環境問題に取り組む上で、学んだ知恵や情報を広めていく活動も少しづつ頑張っていきたいと思っていましたが、中々できずにいました。コロナの影響で一度延期をしましたが、活動を始めて1年経った頃にやっと実施ができました。


なぜ生理から生まれるゴミの問題を取り上げたかというと、偶然目にした情報にショックを受けたことからです。そこには「使い捨て生理用品とウェットティッシュは、海洋プラスチックゴミの第5位」(欧州委員会のデータ)「紙ナプキン1枚にレジ袋4枚分のプラスチックが使われている」と書かれていました。


おそうじパーティーでは今までプラスチックごみ、紙ごみ、生ゴミなどの問題について学んできて、それぞれの家庭でできるやり方でゴミの減量化に取り組んできました。環境問題にアンテナを張っているような人は大体レジ袋は使わずマイバッグを持ち歩いていると思いますが、せっかくレジ袋を断っていても、紙ナプキン1枚にはレジ袋4枚分のプラスチック・・・。この事実を知らず利用している人も多いのではないかと思いました。


そして調べれば調べるほど、日本は他国に比べても紙ナプキンが主流で、繰り返し使える新しい生理用品があまり知られていない、使われていないことがわかりました。(参考までに、下の図は左が日本、右がフランスです。)丁度私は個人的に脱・紙ナプキンを目指して色々と試しているところだったので、リーダーたちに相談し、これを機に情報発信のイベントをしてみようということになりました。



この日は主催メンバー5名と、10名の参加がありました(当日の欠席も4名ほど)。まずは、使い捨て生理用品の環境への影響に関する残念な情報を、次から次へと聞いてもらいました。手を上げてもらうと、参加者は1名除いての皆さんが、毎回や常時ではなくとも紙ナプキンやタンポンを使っている、とのことだったので、普段から環境に優しい生活を心がけている皆さんにはショックな情報が多かったようです。



  • レジ袋は何回も使うことができる。でも紙ナプキンは一度きりで捨てるので、その分レジ袋よりタチが悪い

  • 日本ではきちんと捨てれば焼却か埋め立て処理されるが、特に発展途上国ではきちんと処理されずにいづれ海などに流れ着き、自然環境に影響を与えている。

  • 大きい環境会議などでも生理用品のゴミ問題が取り上げられることが少なく(生理自体がタブー視されているため)、この問題を分析したデータや記事も少なく感じる。

  • 自分一人の選択でこれだけ大幅にゴミを減らせるものは中々ない。

  • 家族に女性が多ければ多いほど、人数分の生理用品を買い続けなくてはいけないので、経済的な負担も増える。繰り返し使えるものの方が長期的に見ればコスパが高い!

  • 生理の貧困問題の対策としても、繰り返し使い続けられる生理用品が注目を浴び始めている。



次に、生理用品のごみを減らす様々な手段をお伝えしました。まずは、おそうじパーティーのメンバーに月経コントロールをしている人がいたので、そのお話です。月経コントロールでは、まず生理中は頻繁にトイレへ行き、なるべくトイレで血をだすというやり方です。そのやり方に慣れると、ドバっと出そうな時にきゅっと締め、トイレで出せるようになるそうで、布ナプキンなどをつけていてもあまり汚れることがないそうです。



これに必要な筋力を育てるための簡単な運動も教わりました。まずまっすぐに立ちます。そして踵をそろえつま先は外へ広げ気味にし、かかとを離さないまま踵を床から上げていきます。そしてゆっくり降ろし、また繰り返すそうです。あとは、おしっこに行くたびに、「ジャッ、ジャッ」っと止めながら出します。これは尿漏れ対策にも効果的だと色々な所で読みました。


月経コントロールについては賛否両論ありますが、それぞれ個人でリサーチをしてもらい自分に合う生理ごみ削減方法を検討してもらえたらなと思います。


次に、月経カップを紹介しました。月経カップを見たことも聞いたこともない人が多いことが予想されたので、このイベントでは実際に実物に触れてもらい、より利用を検討しやすくしたいと思いました。そこで何件かの企業さんに協力のお願いのメールをしたところ、2つの企業さんからカップのサンプルや抽選用の商品まで提供していただけました!お陰でカップの注入方法をガラス瓶を使いデモンストレーションすることができたり、参加者全員がカップを手に取って畳んでみたりできました。



「思ったより柔らかい」「本当に違和感ないのかな」「溢れることってないの?」と言う様な様々な疑問にお答えしながら、詳しい使い方や費用のことについてなどお伝えしました。


月経カップは膣にシリコン製の血を溜めておく容器を入れるというものです。最長8~12時間入れっぱなしにしておくことができるので、一日の終わりにシャワーをする時に出して洗い、また入れるだけで全くごみが出ません!夜もそのまま寝れますし、きちんと注入してあれば漏れることはめったにありません。海外では当たり前のようにスーパーで売っている国も増えていますし、アスリートたちにも人気です。水の中でも問題ないので、プールも温泉もOK!排泄もそのままできます。


長時間体に入れっぱなしという所が少し怖い、というイメージが湧いてしまうかもしれませんが、生理のたびに生理用品を着けていることからのかぶれや蒸れ、音やにおい、交換頻度などに悩まされている人には、騙されたと思って一度試してみて!とお勧めしたいです。


私自身、長年生理中の寝不足に悩まされていましたが、月経カップのおかげで解放されました。生理中なことを忘れてしまうほどの快適さです。素材も医療用シリコン製が多いですが、哺乳瓶の乳首や整形手術などに使われるグレードの高いもので、シリコンの性質上、体内で何かと反応するという事はありませんし、物凄く丈夫です。



とにかく月経カップは「うまくいけば長期的に一番安くて、楽ちんで、生理のいろいろから解放される、一番環境にやさしい生理用品」と私は個人的に考えています。「うまくいけば」というのは、やはり個人個人で体のつくりが違うので、違和感が全く無く形やサイズがピッタリのものに出会えるまで、何個か試す必要があるかもしれないからです。体は年齢とともに変化しているので、産前産後だけの変化ではなく、自分の体に合うものを探す必要があります。幸い今は沢山の種類があり、どの様にして自分に合ったものを選ぶのか教えてくれるサイトや動画もあるので、是非それを参考にして下さい。


あとは、漏れないようにきちんと装着できるようになるまで少し練習が必要です。その事を頭に入れて忍耐深く挑戦しないと、うまくいく前にあきらめてしまい人もいるようなので要注意です。



恐らく一番大切なカップを選らぶ時のポイントは「出産経験があるかないか」と「子宮口の長さ」だと思います。自分の子宮口の長さに合ったカップを選ぶことで、着け心地が違います。この図り方も握った拳を膣に見立ててみんなで試してみました。Youtubeで説明している動画もたくさんあるので、検索してみてくださいね。また、処女でも使えるサイズを販売しているメーカーもあり、部活などで活発に動く女子には人気が出てきているそうですよ。



日本製の月経カップも増えてきました。パッケージや配送方法まで環境に配慮している企業さんもいます。シリコンは自然分解はしませんが、ものによっては10年近く使い続けられるので、その間にどれだけの紙ナプキンを捨てることになるかを考えると、どちらが環境への負荷が高いかは一目瞭然です。是非お試しあれ!


2つ目の繰り返し使える生理用品として、生理用の吸水ショーツを紹介しました。これは使い捨てナプキンを上につける時には履く従来のサニタリーショーツではなく、これ一枚で血を吸収する生理用のパンツです。「本当にこれだけでいいの!?」とびっくりする人がほとんどですが、恐る恐る使っているうちに疑いが信用に代わると思います。最初は不安だと思うので、おうちにいる時だけ、という形で始めるのがおすすめです。


薄めの吸水ショーツ一枚で重い日に丸一日は持ちません。漏れます。量によってあったタイプを履く必要があります。おすすめの使い方は、「そろそろ生理始まるかな」「そろそろ生理終わるな」という日に紙OR布ナプキンを着ける代わりに履いておくと、それだけでごみや洗濯が減らせるし節約にもなります!素材や質、形や色なども様々あり、多い日用、軽い日用、夜用など、吸収力にも選択肢があります。値段は普通のパンツよりは高いですし初期費用が必要ですが、長期的にはお得です。ただし、ものによっては洗い続けていると吸収力が落ちてくるので、買い替える必要もあるようですね。


パンツ自体に吸水体が挟まれてありそこに血が溜まるわけなので、当然手洗いと浸け置きの手間はできます。でも、布ナプキンを使っている人は、洗濯するものが「パンツ+布ナプキン」なのが、「吸水ショーツ一枚」になるだけです。浸け置きも慣れればそんなに手間ではありませんし、月経カップや布ナプキンと組み合わせて使えばそんなに汚れません。(実際に組み合わせて使っている人が多いみたいです。)


例えば・・・

  1. 生理が始まりそうな日はとりあえず吸水ショーツを履いておく

  2. 量が多い日は「多い日用の吸水ショーツのみ」OR「月経カップ+念のために軽い日用の吸水ショーツ」OR「普通の日用の吸水ショーツに布ナプキンを着けておき、午後は布ナプキンを外し履いている吸水ショーツのみ」など。

  3. 量が減ってきたら、家にいる時は軽い日用の吸水ショーツのみ


イベントでは、実際に吸水ショーツに水を垂らして吸水させ、みんなで触ってみました。布ナプキンなどと同じで濡れた所は少ししっとりとはしていますが、外側から触っても全く染みていません。


ただ吸水力の高い夜用のショーツなどは、その分通気性が悪い気がします。商品によって差はあるかと思いますが、暑くて蒸す日には着心地が悪く感じる人もいるかもしれません。あとこれは大した短所ではありませんが、血が付く部分が黒い商品が多いようで、どれだけ汚れているのかが判りにくいという点があります。


そして、布ナプキンは上を取り換えるだけですが、吸水ショーツはパンツ自体を履き替える必要があるので、外出時はハードルが高いかもしれません。その分ほかの物と組み合わせて使用すれば問題ないと思います。「外出するときは使い捨てナプキンを使うけど、家にいる時は吸水ショーツにしてみる」というだけでも、かなりのごみの量を減らせます。急いで完璧を目指すとしんどくなり続かないので、まずは無理なくできる方法で初めてみてくださいね!



吸水ショーツは吸水力が上がるほどプラ素材の使用率が高いようなのと、最終的に履けなくなったときには自然に戻らないゴミになるのが残念ですが、それでも一度使ったら捨ててしまう生理用品に比べたら大幅なごみ削減になることは間違いありません。できることなら素材もオーガニックコットンを選ぶと、体にも地球にもより優しいですね。まだ月経カップを試す勇気がない人や、布ナプキンの取り換え頻度が面倒というずぼらさんには、繰り返し使う生理用品の中では吸水ショーツが一番楽かもしれません。(大体の吸水ショーツは布ナプキンよりは吸収率が高いです。)何しろ余計に身に着けるものが増えるわけではないし、洗濯の量もさほど変わりませんしね。まずは一枚から始めてみましょう!



最後に、布ナプキンの紹介をしました。こちらは参加者の中でも使っている人も多く、日本では一番認知度や使用度の高い繰り返し使える生理用品です。布ナプキンは綿や絹の自然素材100%の物であれば、月経カップや吸水ショーツと違い自然に戻す可能性があるという面で、環境にはとてもやさしい生理用品です。日本でもたくさん作られており、素材や形や色にも選択肢が多いので、自分の体に合ったものを選びやすいという利点もあります。また、月経カップや吸水ショーツに比べると、一つごとの初期費用が低めです。(その分交換頻度も高いですが)


布ナプキンは手洗いや浸け置きが必須なので、お風呂場にあるバケツを家族に見られるのが嫌だなと思う人がいるかもしれません。ですが、逆にそれが生理について子供や旦那さんと話すきっかけになったという話もよく聞きます。実は我が家もそうでした。月経カップや布ナプキンを洗っていると、子供たちが疑問を投げかけてくるようになりました。月経カップをお風呂のおもちゃにされた時に、これはさすがに・・・と思い、話すことにしました。


最近は早ければ小学2年生で生理が来る子もいたりして、何も知らなかった場合はパニックになることもあるそうです。幼稚園児では早いかなとも思いましたが、まだきちんとした仕組みが理解できなかったとしても「生理は汚いことや恥ずかしいことではない」「とても自然な事でママは病気ではない」という事を知るのに早すぎるという事はないかなと思い、娘と息子両方に簡単に説明しました。夫もバケツが出ているときは、何となく普段よりも優しくしてくれる気がします。


話が反れましたが、布ナプキンは唯一自分でも作れる生理用品という事で、みんなで作ってみることにしました。寄付していただいた手ぬぐいを、自分の作りたいタイプの布ナプキンにリメイクします。薄い布地なので、実際にはライナー的なものです。


①初心者にお勧めのスナップ付きの一体型

②折りたたみ方次第で使い方が沢山ある大きいハンカチ型

③1枚の手ぬぐいからライナーと小さいハンカチ型



裁縫上手なメンバーを先生に、ちくちくお裁縫タイムです。要らなくなった布を使うと素材の再利用になるので更に環境に良いですね!メンバーの中には子供の使わなくなった布おむつを使ったり、汚れ切ったスタイに入っている防水シートを取り外して綿の層の間に入れるアイディアなどもありました。






そして、オーガニック綿素材を選ぶ理由や、それぞれの生理用品の環境への負荷や使いやすさ、コストなどを比べて表にまとめたものを見てもらいました。この表は日本語と英語両方で行ったリサーチを元に作っており、なるべく幅広く様々な情報を基にしたつもりですが、私個人の体験を元にした意見に左右されている部分もあるので、悪しからず・・・。各商品の質やその人の使い方によって大幅に差が出るカテゴリーもあるので、参考程度に見てくださいね。



(見かた=1が一番良く、4が一番悪い)


最後に商品サンプルが当たる抽選会をしました。月経カップはハードルが高く思えて抽選に応募してくれる人も少ないかな、と予想していましたが、ほとんどの参加者が応募してくれる人気ぶり!布ナプキンのスタートセットも、丁度まだ布ナプキンを使ったことがない数少ない参加者に大当たり!使い心地を聞くのが楽しみです。新しいものを試すときに、使い方やケアの仕方を気軽に聞ける人を身近に作るる機会にもなったという事も、このイベントの成功した点だなと思いました。


各家庭、各個人の価値観の違い次第で、どこにお金を割くかは全く違います。安全な食材、時短の家電、質の高い教育、環境に良い商品、家族との思い出作り、趣味に使う道具・・・。何にお金を使うにしても、買い物の一つ一つは消費者として行う「投票」という行動だという事を、頭の隅に置いておきたいですね。使い捨て商品を買い続ければ、企業はその商品を作り続けます。その逆、つまり生理がある人みんながその逆を求めれば、未来の地球環境が少し明るくなるはずです。置かれている状況によっては使い捨て商品の他に選択肢がない人もいます。だからこそ、選択肢のある人から責任のある消費を心掛けられればと思います。


環境に良いといわれる行動は、今すぐ自分に直接利益のあると思えないものがほとんどです。その努力一つ一つもあまり手ごたえがありませんし、効果がわかるのもずっと先です。地球のために頑張っても誰も褒めてはくれません。でも、それは絶対に必要な「未来への投資」です。私たちが努力しないという選択肢は、もう今の状態の地球には残っていません。


私たちが日々積み重ね選択していることのツケを払うのは、子供や孫、そしてその他すべての生物です。子供や孫たちに「どうして地球がこんなになったの?」と聞かれた時に、「自分はやれることはやった」と胸を張って言えるように、出来るだけ多くの選択に責任と誇りを持ちたいですね。そんなことを想像すると、月経カップを試す勇気になったり、少し奮発していつもの紙ナプキンをオーガニックの物に変えてみる決断につながるかもしれません。無理をしすぎて続かなくなっては意味がありません。大切なのは少しづつでもいいので興味を持ち続ける、自分に合ったやり方で努力し続ける、という事だと思います。


そして一番大切なのは、自分が学んだことを子供に伝えていくという事だと思います。


サランラップではなく保存容器や蜜蝋ラップを使う日常で育った子供は、将来私たちのように脱ラップの苦労を体験せずに済みます。虫食いがあったり不揃いの野菜を食べて育った子供は、完璧を求めずに安全な野菜を選べる大人に育ちます。


だからと言って、初めての生理に戸惑う子に布ナプキンだけしか与えなかったり、月経カップを練習させろというわけではありません。ただ、様々な選択肢があるという事、その使い方などを教える準備があることなどを伝えるだけでも、今の大人が子供の時代には選択肢として無かった、地球にやさしい生き方の術を、1つプレゼントしてあげる事になるのではないでしょうか・・・。


長くなりましたが、最後に、商品サンプルを提供してくださった、


株式会社イマリ 様


有限会社アジュマ 様


本当にどうもありがとうございました!


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