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第10回おそうじパーティー

《みんなでそこら中おそうじパーティー!インターネットも使って活動しよう!》


日時: 2月18日(金)~27(日)の都合のいい時、いつでも!


場所: 淀川水系(琵琶湖・宇治川・木津川・桂川・淀川・大阪湾)とその周辺(河川敷・山間部・市街地など) それが難しかったらどこでも!


今回は、淀川水系一斉美化アクションに参加するという形で、「各家庭」で「好きなところ」を「好きなだけ」ゴミ拾いをしてもらう、というイベントをしました。


企画に参加をするためには、ピリカというゴミ拾いアプリを使います。おそうじパーティーでもピリカのアカウントを作りました!ピリカは、ゴミ拾いの成果を記録すると共に、同じように環境保護活動をしている世界中のみんなと繋がることができて楽しいアプリです!いつ、どこで、誰が、どれくらいごみ拾いをしたのかを、写真付きで地図上に見れるので、同時に活動をしていなくても一緒に頑張っている連帯感を感じることができます。



まず、 それぞれの家族で好きな時にゴミ拾いをしてもらいました。そして写真やごみの内訳と一緒に感想も共有してもらったので、その一部分を抜粋してご紹介します。


「いつもの自然の中のゴミ拾いと違い、畑で作業している人、車やバイクですぐ側を通りかかる人、沢山の人が私達がゴミ拾いしている姿を見ているのを感じました。目に入ったことで少しは良い影響を広められているはず、と思いながら、頑張ったよ。」



「他に遊びにきていたこどもたちから、『あっ、ゴミ拾いしてくれてる、ありがとうございます』とお礼を言ってもらって良い気分になりました。明らかに故意に捨てられたゴミは、腹立たしさでいっぱいになりました。」


「川沿いの400mの道の片側だけで、なんと200本ものたばこの吸い殻を拾いました!よくこの道を通るのは犬の散歩や近くに畑がある人が多い気がする。これだけの量で火事が起きていないのが不思議だし、風で川にすぐ落ちてしまう。歩きたばこを違法にしてほしい!」



「私は、息子の送り迎えの時にゴミ拾いをしようと思いやってます。毎日通る通学路にたくさんゴミが落ちてる・・・。子供は、ここにゴミ落ちてるって伝えてくれるけど、見て見ぬ振り、通学路の側には川があってそこにもいっぱい。でも川へ降りるのは時間がある時と安全確保しながらしないといけないからあと回し。そんな歯痒い気持ちから車に袋と軍手を入れといていつでもできるようにしてます。毎日コツコツを目標に続けていきたいと思います。時間がある時に無理せず、完璧を求めずに。仕方ない時もある思いながら。少しずつ。」


「ゴミが落ちていた道が綺麗になると、心もスッキリして気持ち良かったです。(子供たちは)お友達と一緒にする事で、ゴミ拾いが楽しいことの一つになっていました。あっちだこっちだ!と気持ちよく、拾っていました。(子供に)今日の感想を聞いてみると、『落とす人がいっぱいいるから、がんばってキレイにしたー。』『ほっておいたら、鳥さんが食べてしまうから〜』←これは、とても強く心に残ってます。」


「ひと目に付かないところ、落としやすい所では、人は捨ててしまいやすい。。そんな事を思いました。」



「最近タバコを吸う人の姿は見なくなったと思ってたけど、吸い殻のゴミはすごくいっぱいやね。。。タバコを吸ってポイ捨てするまでが喫煙者のシナリオなのかな。喫煙する人はポイ捨てを何とも思わないマインドの人が多いのかな。。なんて初めはゴミを捨てる人の背景とかを考える余裕があったけど、やっぱりいつものように苛立ちが最後に残るよね。分別して、洗って、ゴミに出しての作業、何故私が。。ってわかってて始めたこととはいえね。この怒りや不満のエネルギーを新しいアイディアに繋げられるといいなと感じてます。」




みんな、子供や家族と様々なことを感じながらゴミ拾いをしてくれました。同じゴミ拾いでも、子供の感じた事と大人の感じた事の違いを聞くのが面白かったです。必要だとは判っていながらも、他人の無責任な行動の後始末をする事にイライラしてしまう大人が多い中、子供たちはいつも何事にも前向きで、いつも学ばされます!そして、「今まで気になっていたところをゴミ拾いできた」という感想が多かったです。


ごみ拾いは、頑張れば頑張るほど視界からごみが減ってスッキリする気持ちを感じることができますが、あまりに酷いとゴミを捨てた人に対してイライラを感じてしまう事もよくあります。特に、人目に付きにくい裏道や民家の少ない道路脇は、人目がある場所に比べて明らかにゴミが沢山落ちています。ごみを拾いながら、「誰も見ていないし捨ててしまおう」という残念な考え方を感じ取れてしまい、とても嫌な気持ちになります。


(脇道横の田んぼの端。誰かが捨てると、ほかの人の捨てたい気持ちを吸い寄せてしまう。農家さんにはとても迷惑。👇)


そして、今回道路を続けてゴミ拾いをしていて気づいたのが、信号や踏切、(近くに横断歩道や歩道があるわけでもない)一時停止線の傍に、吸い殻、お弁当の容器、空き缶などのゴミが集中しているという事です。車や自転車を停めた際に窓からから捨てているからでしょうが、その背景から無責任な大人の行動がうかがえます。車や自転車からのポイ捨ては、すぐに走り去れるから都合がよいのでしょうね。本当に同じ大人として恥ずかしくなります。


(踏切のすぐ脇に捨てられたゴミ👇)


日本では、幼いころから学校で自分たちの使う教室や廊下の掃除をします。自分が落としたごみはどうせ後で自分が掃除することになるので、気軽にゴミを捨てる子供は自然といなくなります。欧米では用務員のスタッフが掃除することが多いので、こうはいきません。このような伝統や教育のおかげでか、日本の道端は海外と比べると奇麗なことで有名です。また、外国からの観光客の間では、日本の町中のごみ箱の少なさに文句を言う人が良く見られますが、それは日本では「自分の出したゴミは自分で持って帰る」ということが常識となっているという理由もあるかと思います。


それでも、やはりポイ捨てはまだまだあります。大人でもしたいと思わないことを、何の責任もない子供にさせるのは気が引ける時もあります。いずれは向かい合わなくてはいけない世の中の汚い部分にはなるべく触れさせず、可能な限り長い間明るいことだけを体験させ純粋でいさせてあげたい、という考えもあるかとおもいます。その気持ちもすごくわかりますし、それはそれでいいと思います。


これは私の個人的な意見ですが、我が家が家族でごみ拾いをする理由は、もちろん自然環境のためもありますが、我が子が「何かおかしいぞ」「これはいけないな」と気づいたときに、見て見ぬ振りをせず何かしら行動できる人になってほしいし、自分もそうなりたい、と思うからです。これは環境保護活動に関わらず何ごとにも共通する思いなのですが、この行動力や責任感というのは、ゴミ拾いという、いつでも・どこでも・何歳でもできる行動を日常的に繰り返すことで、少しづつ身に着けられる力や価値観なのではないかと思っています。


それぞれの家族でごみ拾いをする理由は少しづつ違うかと思いますが、家族で感想や意見を共有したり協力しながら続けることで、環境保護以外にも何かやる意味を見出してもらえれば嬉しいです。それが活動を持続する意欲にもつながるかもしれません。



企画の最後にみんなが拾ってくれたゴミの集計をし、ピリカに投稿しました。淀川水系一斉美化アクションで範囲に指定された河川敷以外(公園など)のゴミ拾いも換算すると、おそうじパーティー全体で10日ほどの期間中に579リットルものゴミを拾うことができました!本当にお疲れさまでした!ピリカでもたくさんの「ありがとう」や応援メッセージをいただきました。今回一番ごみをたくさん拾ってくれた2家族に、我が家で採れた大根をプレゼントしました。


そして、今までごみを捨てた人の責任についてよく話が出ましたが、ゴミになる商品を作った企業にも責任を問いかけていこう、という事になりました。そのために、おそうじパーティーのインスタグラムのアカウントを作り、そこから企業へメッセージを発信していくことにしました。まず、ゴミはメーカーや商品名が判るように写真を撮っておきます。そして、そのゴミの画像をインスタグラムに載せる際に、#Is this yours?(これあなたの?)というGreen Peaceのキャンペーンのハッシュタグと、その商品を作ったメーカーのアカウントをタグ付けして載せる事で企業に行動を求めます。商品を生産し売って終わりではなく、その後の処分方法や環境への負荷についても配慮してくれるよう、呼びかけるのです。


このやり方を始めてゴミをより観察するようになってから、どのような物が一番ごみになりやすいのか、どの企業の物がよく捨てられているかなどが少しづつ見えてきました。やはり一番多いのは大手企業のお茶などのペットボトルと、たばこの吸い殻です。そしてその次に最寄りのコンビニのお弁当やお菓子などの使い捨てのプラ包装や、コーヒー缶。それぞれきっちりとどのメーカーの物か調べて、企業のアカウントをタグ付けさせてもらいました!これをみんなで続けることで、少しでも使い捨て商品の生産を見直すプレッシャーになればいいのですが・・・。



という事で、今回は初めて家族単位でバラバラに活動をしてみました。時間や場所を自由に選べる分、普段参加がしにくいお父さん方の参加も多かった様で、家族全員が揃って環境問題に向き合う機会になったようです。やはりみんなでワイワイ集まってやったほうが楽しい子供たちが多いかもしれませんが、「家族みんなで定期的に地球と向き合う時間を作る」というおそうじパーティーの大切な目的の一つとしては、今回のやり方もありなのかな、と思いました。


参加してくれた皆さん、どうもありがとうございました!


おそうじパーティーのInstagram👇


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