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第18回おそうじパーティー

\ 街のゴミを拾いながら、ゴミの出ないTrick or Treat! /


みんなに馴染みのあるお店を回って、ごみの出ないTrick or Treatを楽しもう!

お菓子をもらいながらゴミも拾って、町をきれいにしよう!

いつもの頑張りへのご褒美、ハロウィン企画!

  • 日時:10月23日(日)

  • 場所:京田辺市 山手幹線通りの裏道やお店


Happy Halloween! 

去年の9月に「ごみの出ないお買い物体験をしながらゴミ拾いをする」というイベントをした時から、「来年はこの企画をハロウィンバージョンでやりたい!」と密かに暖めてきたこの計画・・・こうして1年後に無事に実行できました!


去年は、ごみを減らすためにできる「5つのR」の中で一番効果がある事、「Refuse=断る」を練習するために、ゴミ拾いをしながら様々なお店を回り、持参の容器に購入した食品を直接詰めてもらうというイベントをしました。ゴミになる物を受け取ったり、そもそも所有しなければ、リユースしたりリサイクル必要もなくなるという考え方です。


タンブラーにコーヒーを入れてもらう大人、テイクアウトのお弁当を自分のお弁当箱に詰めてもらう家族、おやつの大福やケーキをタッパーに入れてもらう子ども。


最初はみんなドキドキして中々言い出せなかった、「箱や袋いりません」「ゴミを減らしたいのでここに入れてもらえますか?」が、段々と大きな声で言えるように。最後にみんなで買ったものを食べた後に、正につい先程自分たちが拾っていたようなごみが出なかった時の満足感と達成感!

日々の買い物の中で、環境への配慮を求める消費者の声を事業者へ直接届けることで、物を作る側、物を売る側も新たな変化に挑戦しやすくなるのではないかと思います。


日本は島国なので、他国の事情を実際に目にする機会が少なく気が付きにくいですが、日本の過剰包装、特にプラスチックの個包装の量は異常だと世界でも有名です。消費者が完璧で清潔感のある商品を求めてしまった結果なのかもしれませんが、誰かが「もう十分!」と止めに入らないとゴミは増える一方です。


そんな思いから、まずは自分にとって身近なお店へ、環境への配慮を求める思いを伝えるイベントを1年前に企画しました。そして大人は一人の消費者として、子供は未来の消費者として、ごみが出ない買い物が手間や苦痛ではなく、楽しく当たり前なものになるように、みんなで一緒に楽しく体験するという事ができました。


そんな体験を、今回はハロウィンのTrick or Treatという伝統行事とくっ付けてしまいました!日本でも年々ハロウィンが盛り上がりを見せていますが、どの国でも基本的に配るお菓子は個包装のお菓子です。ハロウィン後の家庭ゴミは、本当に凄い量の包み紙でいっぱいです!仮装の衣装も多くて数回しか着ないものなので、安くてすぐ壊れるものが出回っています。


「子どもたちを、こんなに浪費的で資源の無駄が多い伝統に慣れさせていいのだろうか?」

「罪悪感なく楽しめる方法はないのだろうか?」

「いや、環境に配慮しながらでも楽しめるはず!」

そんな思いで今回の計画をしました。


今回は沢山の方の協力なしでは不可能なイベントでした。まずメンバーで手分けして、去年協力してくださったお店や新しく声をかけさせて頂くお店へ、イベントの説明の手紙を持ってお願いに回りました。


食べ物を売ることを商いとされている方々に、「ゴミ拾いをしている子どもたちにお菓子をくれませんか?」「可能な限りごみの出ないお菓子でお願いします。」と突然大変なお願いをしてしまい、お店の方々は非常に悩まれたと思います。食品衛生上、包装していない食品を配ることも、お店にはリスクがあることだったと思います。その他にも、私たちが想像できなかった様々な不都合もあったと思います。その上で協力してくださったお店の方々には、本当にいくら感謝してもしきれません!少額ですが材料費をお渡しするという申し出も、ご協力くださった4件全てのお店がお断り下さり、すべて無償でご提供下さいました!


説明し終わらないうちに「やりましょう!」とお答え下さったお店もあれば、スタッフの方々で検討を重ねたのち、後日「申し訳ありませんが」とお断りのお返事を下さったお店もありました。この企画は、もちろんおそうじパーティーの参加者の環境教育のためのものでした。ですがそれだけではなく、相談させていただいた事業者の方々が、ご協力の有無に構わず、お店でできる環境保護のための取り組みについて少しでも思いを馳せてもらうきっかけになれば大成功と思っていました。なので、お断り下さった事業様にも、「お店での買い物から出るゴミを減らしたい」という消費者がいるという事を知って頂けただけでも、相談させていただいた大きな価値があったのではないかと思います。


前置きが長くなってしまいましたが、とにかく楽しいイベントでした!普段の活動は、汗を流しながら臭いゴミを拾って重い袋を運ぶような大変な作業が多いので、子供達へのご褒美的なイベントができてとても嬉しかったです。そしてかわいい仮装をした子供達の姿を見れたのも、大人にとっては大きなご褒美でした!リサイクル素材で自分のコスチュームを作ってきてくれた子もいて、感激しました。


まず集合場所で、以前みんなで作った手漉き紙と同じ方法で作った紙に、子供達からお店の方々へお礼のお手紙を書きました。


お菓子をもらった後に、かわいい絵やメッセージが書いてあるそのお手紙を、子供達から直接お店の方へお渡ししました。皆さんとても喜んでくださいました。少しでも感謝の気持ちが伝わっていたら嬉しいです。


仮装とゴミ拾いの準備ができたら出発です!子供達は楽しみすぎてハイテンションだったので、最初は狭い道路際でのゴミ拾いはヒヤヒヤしましたが、大人の目が多くて助かりました。表の通りとは違い、やはり人目の少ない裏道にはゴミがたくさんありました。全く同じコーヒーの空き缶、タバコの吸殻、お菓子の包み紙、ペットボトルなどが目立ちました。


特に、タバコの吸殻がたくさん詰まったペットボトルや、黄色い液体の入った使用済みのペットボトル(尿かも!?)には、本当に腹が立ちました!運転中に窓から捨てるのでしょうか・・・。それでも、この後に待つお楽しみをやる気に変えて拾い続けました。


おそうじパーティー2年目の子供達は本当にゴミ拾いのプロのようで、遠くからでも小さいゴミを見つけます。そして、見つけるやいなや「金属や!金属ゴミ集めてる袋どこ?」(自ら金属ゴミを担当した子がそれ専用の袋を持っている)「プラゴミや!」「それは紙だから自然に戻るし大丈夫!」と区別・分別しながらゴミ拾いをしています。本当に頼もしくなりました!


ゴミ拾いをやりだすと、ゴミを目にするたびに拾おうとする癖がつくので、お母さん達の中では車にゴミ袋を入れておくようになったという人もいます。「今日はおそうじパーティーだから拾うけど、明日は拾わない」なんて理屈、子供には通用しませんしね!


こうしてようやくTrick or Treatの時間です!最初に寄らせていただいたお店は、なんと高級チョコレート店のレオニダスさんでした。そして子供達に配ってくださったのは、金のアルミ箔に包まれた金貨チョコレート。なんともハロウィンらしくて、キラキラのチョコに子供達は大喜びでした!しかも、アルミニウムは自然界に存在するものでいずれは自然に還るので、プラスチック包装に比べると断然環境負荷が減ります。包装無しの販売が非常に困難なチョコレートだからこそ、お店のご配慮が本当に嬉しかったです。


出発前にみんなで練習した、英語の発音の「Trick or Treat!」もきちんと言えました!早くチョコレートを食べたい気持ちを抑えつつ、次のお店へ出発です。


次のお店はおそうじパーティーのメンバーがよく行くカフェ、エキュイジーヌ アターブルさんでした。去年のイベントの時も快く協力して下さいました。ご飯もスイーツもとても美味しいお店なので、子供達も何がもらえるのかウキウキでした。


頂いたのは、カリカリで楽しい食感のオートミールクッキーでした。普段の営業をしながら、15人分のクッキー生地を一つ一つ丸く伸ばすのは大変だったと思います・・・。後で子供に一口食べさせてもらいましたが、とてもおいしかったです!感謝をしながら味わっていただきました。


お店とお店の間でゴミ拾いをしつつ、3件目に到着。今度はパティスリー メルシーラヴィさんでした!ケーキ屋さんに到着して、カップケーキがもらえると知った子供達は大喜び!「高さのある入れ物を持ってきてね」と言われていたメンバーたちは、ここでカバンから出して準備OK!(去年は多様なサイズの容器を持ち歩かず、高さがあるものはうまく入らなかったことが教訓に。)


みんなで「Trick or Treat!」と叫ぶと、「Happy Halloween!」と笑顔でお答え下さいました。美味しそうなカップケーキを15個も用意して下さった上に、カップも飾りもプラ素材ではなく、紙で用意して下さっていました。子供達はその美味しさにすぐに食べてしまったので、私は味見もできませんでした・・・。さぞ美味しかったに違いありません!


最後にお邪魔したのは、オーガニックレストランの天使のキッチンさんでした。去年もご協力下さったお店です。この日は、「子供達には是非安全なものを食べていただきたい」と、貴重な有機りんごをスライスして配ってくださいました。おそうじパーティーには食の安全に対して意識の高いメンバーが多いので、有機りんごを頂ける事に大感激!


「虫さんに食べられない様にするお薬を使わないでりんごを育てるのって、すごく大変なんだよ。」「そのお薬は人の体にもよくない物だから、それが付いていなくて、皮ごと食べても安全なりんごを下さるんだよ。」という事をまず子供達に説明させていただいてから、一人づつありがたく皮ごと頂きました。しかも包装無しで、そのまま容器に入れてくださったのが余計に嬉しかったです。


帰り道もゴミに注意しながら駐車場へ戻り、みんなでおやつタイムを楽しみました。メンバーの中でも子供達にお菓子を持ってきてくれた人が何人かいて、お菓子バイキングのような豪華さになりました!


今回の教訓といえば、大人は当然Trick or Treatをしないのでおやつが無くて腹ペコ!子供たちに恵んでもらいながらおやつにありつきました。


環境保護の活動は誰にも褒められる事無しに、報酬も無く頑張ることが当たり前になっていますが、たまにはこうして特別なご褒美や仲間との時間をただただ楽しむのも、持続していくための力になりますね。



今回参加したメンバーから貰った感想も少し載せさせていただきます⬇︎


  • 小学5年生のお子さんは、頂いたお菓子に「愛情がこもっていた」と食べながら感じたそうです。そして、普段はお菓子を食べた後にプラゴミがたくさん残るのに、それが無いことに驚いたそうです。

  • 大人のメンバー:「普段は普通に、個包装を選んでいました。そうじゃない方法もありなんだと、やってみて実感できました。」

  • 「世界を救ってると思った!」と言ったのは、年長さんでヒーロー気分の息子。少々(!?)盛りすぎですが『ゴミ拾いをすることで自分は役に立っている』という誇らしい気持ちは、思ったより大事なものかもしれないですね。


個人的には、「こんなハロウィンの風景が、どの国でも普通になると素敵だな〜。」と思いながら、しみじみと子供達の嬉しそうな姿を見ていました。「イベントを楽しむ=ゴミが増える」を仕方がないと思わず、色々と工夫したり様々な人に助けられながら、地球に負担をかけない楽しみ方をみんなで模索することを、これからは当たり前にしたいですね。


ゴミ拾いや今回のようなイベントに参加すると、大人は、自分が使うもの・作るもの・買うもの・捨てるものについて振り返り、深く考える機会になります。例えば、初めてゴミ拾いに参加してくれた人から、「こうやって何時間もゴミを拾うと、こういうのはもう買いたくなくなるね!」(お菓子の個包装ゴミやお弁当のプラ容器ゴミなどを拾いながら)という感想をよく聞きます。


子供達には、普段自分が拾っているゴミと自分が出すゴミとの違いや、子供の自分にでもできる事について、何か気づくきっかけになります。ゴミ拾いをしたり、ゴミの自然界への影響を知ってからは、個包装のお菓子を与えると「これゴミになるじゃん」と親に注意する子もいます。


これからもいろいろな形で、地球の未来のために個人個人ができる事、家族でできる事、地域でできる事、そんな事に気付いたり行動に移すきっかけになるような活動を続けていこうと思います。


最後に・・・

コロナの情勢的にも、今のご時世でこの様なイベントをするのには、お店のご理解やご協力無しでは本当に不可能でした。今回ご協力くださったお店の方々には、沢山に感謝の気持ちをお伝えしたいです。どうもありがとうございました!そして、できたらまた来年も・・・!どうぞよろしくお願いします!


最後の最後になってしまいましたが、今回のイベントのために快く駐車場の利用を許可してくださった、子供達の通う園の園長先生にも心から感謝申し上げます。


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